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岩手県災害派遣福祉チーム②

5月25日、岩手県災害派遣福祉チームとして派遣された阿部康子主任保育士と福士浩尉保育士が山田町役場町長室を訪問し、佐藤信逸町長に熊本での支援活動の報告をしてきました。2名が所属する織笠保育園の湊希園長も同行しました。
訪問の様子をご覧ください。

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隊員2名の報告に真剣な表情で聞き入る佐藤町長。この後、最大限の労いのお言葉をいただき、隊員2名は深く感動していました。

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最後に4人で記念撮影をさせていただきました。

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山田町の広報担当の方からも取材を受けました。

ここで、隊員2名がまとめた今回の支援活動に対しての感想を紹介します。

熊本地震災害派遣に参加して
第3次派遣チーム 
隊員 阿部 康子

自分も震災を経験し、沢山の方々から助けられ、山田町や豊間根保育園に派遣されてきたボランティアの方々にして頂いた事を思い出し、参加する事にしました。
テレビでは震災の様子を見ていたものの、実際歩いて現場を見ると、被災状況は違っても町中を歩いている人の様子やいつもと違った状況に戸惑う人達が、あの3・11の自分達と重なる部分がありました。さっきまで生活していた家だったり、生活に使っていた物や沢山思い出が詰まった物などを探して歩く人達。避難所から遠い震災前まで住んでいた家に毎日通っているという女性の方と会いました。でも涙を見せずに「私達より大変な思いをしているのに ありがとうね。毎日お疲れ様!!」と逆に勇気づけられました。毎日朝7時に宿にしている福岡県大牟田市から片道2時間かけて避難所の情報交流センターへ。「おはようございます」と部屋にいる方々、廊下にいる方々へ挨拶。皆さんが玄関ホールのテレビを見ながら待っててくれます。自分は保育士として、子どもの見守り、一緒に遊ぶ・お母さん達からの悩み(子育て)等かな?と考えていました。センターには幼児が数名しかいなく日中は主に高齢の方々とのおしゃべり、トイレへの介助等 初めて経験する事もありました。
福祉チームとして、高齢者担当の職員もいた為教えて頂きながら、良い経験と勉強になったと思います。午後になると、隣の体育館の方から子ども達が遊びに来て賑やかになり、絵本を読み聞かせたり、準備していった折り紙で遊んだり、プラレールで遊んだり、子どもの声が避難所に響きわたり、お母さん達とも顔なじみとりました。二日目頃から色々な用事で出かけたいとの事で、お子さんを預かる事もありました。「ありがとうございました。助かりました。」と言われた時は本当に来て良かったと思う瞬間でもありました。役に立てて良かったです。
玄関ホールで寝泊まりしている母親と高校1年生の男子は震災で父親を亡くしたと聞きました。そのお母さんが一生懸命震災での様子を話してくれ、こらえていた溢れ出る涙をテッシュでお互いぬぐいました。「聞いてくれてありがとう。分かってくれると思ったけん話したんよ。」と…
避難されている方々の多くが、3・11の時の状況や避難所での様子、仮設住宅での生活について聞きたいとの事で、お話しました。家賃は?お風呂は共同?地区毎に分けられるのか?隣の声は?とか○○講座の様になり、その日から「岩手のおばちゃんからせんせい」と呼ばれる様になり、「いろんな方々がボランティアで来ているけど、同じ震災にあった者同士でないと分からんとよ?」と最後の日には涙を流され、「また来ると?きんしゃいね?」と交流センターを後にしました。
5日間でしたが、自分の役目は自分なりに果たせたかなと思いました。派遣が決まり、どうしよう?大丈夫かな?と不安もありましたが、自分が震災で経験した事、避難所での生活で得た事も何かアドバイス出来ればと思いましたが、少しでもお手伝いが出来て良かったと思っています。まだまだ親と子の心のケアは必要かと思います。これからが…


熊本地震災害派遣に参加して
第4次派遣チーム
隊員 福士 浩尉

状況が落ち着き始めた4月後半に県社協から「出動待機」の趣旨を伝えるメールが届きました。「福祉チーム」は介護職や障害者支援食が多くを占めている為派遣に関しては不安も多くありましたが、自分の経験や「保育士」として出来る事を信念にもち、5月8日~14日まで熊本県益城町で活動をしてきました。
活動場所となっている益城町情報交流センターに到着し第3次チームから引き継ぎを行いました。避難所の現状や明日からの仕事内容・避難所内の方がと挨拶を交わしました。翌日から本格的に活動を始める。一つひとつ緊張もありましたが先ずは、コミュニケーションから避難されている方々との距離をつめようと思った。高齢の方や子どもを連れている家族には積極的に声をかけ様々な話を聞く。曾祖母を亡くした子は救出されるまでの様子をその子なりの言葉で話し、まるで昨日の事のように実体験を鮮明に話してくれた。
また東日本大震災の際に勤務している保育園を子どものいる家族を中心に受け入れた経験から、避難所の中で子どもの環境に着目する。雨天が続くと遊ぶスペースが十分にない事もあり走り回ったり子ども同士でのトラブルも増えやすくなる。子ども達の興味のある事柄から仲良くなり、どんな事を感じているのか会話の中から聞いていく。学校を休んでしまった小学生に声をかけると「テントまで来て」と誘ってくれて「両親は朝早く仕事に行くしなんとなく行きたくなくなって。話し聞いてくれる人がいて良かった」と言ってくれた。帰る日までにはほとんどの小学生から「モンストのおっちゃん」と呼ばれ、「明日は何時に来る?岩手に戻っても、また来るでしょ?」と言ってくれたのは些細な一言でもとてもうれしく思えた。
避難者の方から様々な面で頼りにされる事は逆にこちらの力になり、「いつか熊本に行こう」と思い岩手に戻る。数日後に引き継いだ京都DWATからメールが届く。
《以下、当チームの活動を引き継いだ京都府DWAT第1班のリーダーさんから、当チーム員にお送りいただいたメールを提供いただきましたので、ご紹介します。》
私も明日京都2班に交代します。私は支援者との関係づくりが私の大切な役割だと感じて活動しております。町も含めた会議も出来 避難者の情報も共有できるようになりました。岩手の方々の土台があったからです。
さて、避難者の方が話しにこられた内容がありました。出来れば仲間の皆さんにお伝え下さいね。よろしくお願いいたします。以下内容です。
本日、避難者のTさんが相談処に立ち寄られ、子どもが話をしないこと、被災時の旦那と自分の考え方の違いと小さな喧嘩、当日の様子、当面の見通し等について話されました。そして、私はここの常連で、岩手の人達にたくさん話を聞いてもらった。報道には腹が立ち、全く本音を話せなかったけれど、ここでは聞いてもらえた。東北の人たちは自分が大きい災害の被災者なのに、ここに来てくれてとても嬉しかった。自分も、生活が安定したら、東北に何か恩返しがした いと話していました。岩手のチームが、とても制約のある中でされた活動は、ちゃんと避難者には届いていると思います。お疲れさまでした。

実際は5日間の活動で様々な思いから大変だと感じる事もありましたが、このメールをいただいた事で活動する姿から岩手の被災地経験のある山田町から行った役割を果たせたのではないかと思えました。
今回は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。


今回派遣された隊員2名は東日本大震災で自らも被災しています。震災当時2名とも豊間根保育園に勤務しており、避難所の運営にも携わりました。その時に支援に来てくれた全国の自治体職員の方々、全国の保育士の方々に大変お世話になったことで、その恩返しの気持ちも込め、今回の災害派遣に手をあげたとのことです。
現在、当法人では10名の保育士が岩手県災害派遣福祉チームに登録していますが、そのほとんどが何らかの被災経験を持っています。今回派遣された2名が「被災経験を持つ者が他の被災地において被災者の心のよりどころになれる」ということを証明してくれました。派遣が叶わなかった8名の今後の活動に対しての『自信』にもつながったと思います。
これからも隊員10名の応援をよろしくお願いします!!


社会福祉法人三心会
事務局

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